おっさんの週末

ダイワカーズ代表のおっさんが綴るダイアリー

2017 SCORE Baja 1000マイル☆レース編

スポンサーの皆様、チーム砂魂の皆さんありがとうございました。

無事に帰国しブログが書けますことに大感謝!

5月の全日本前の踵骨粉砕骨折

&ボンビーにて、参戦不可能予定だった、50th BAJA1000

9月半ば過ぎ1本の電話…

「向こうにマシンはあるのでライダーで出ませんか?」

そんなワケで11月16日深夜1時過ぎ(現地時間)

てんちょは、メキシコのエンセナダ

BAJA1000のスタートラインにいた(笑)

久しぶりに会うのがメキシコでって方も(笑)

チーム砂魂

監督兼ライダー テツさん

ライダー 要さん

ライダー てんちょ

サポート隊長

通訳兼メカ 高橋君

ぐずろくさん

現地サポーターのルイス君

1時20分過ぎ、スタートライダーはテツさん

大観衆の前、オーロラビジョンで紹介されてます。

サンフェリペまでの約200マイル走ります。

サンフェリペには要さんが待機しております♪

前日の夕刻、隊長、ぐずろくさんと共に

隊長のピックアップでサンフェリペに…

えらい早いので、サンフェリペには良いお店があるって情報です(笑)

そんな要さんは

サンフェリペからバハピット5まで走り、

バハピット7のあるエルクルセーロまでテツさんが再度走ります。

てんちょは、そのエルクルセーロBAJAピット7から

ビスカイノBAJAピット11手前までの200マイル走るため向います。

ようやく日が明けて…

まだまだ先じゃけど(。-_-。)

まだまだ(笑)

ようやく到着

10時前ぐらいでしたかね。

何やら、地元民の方々が

ここはワシらの土地じゃ

入るんならカネ払え…

25ペソぐらい払ったんでしたっけ?

そして

テツさんが来るのを待つ…

テツさんキター!で交代

バハピット11までの200マイルーーーー

神戸までだな…と

下道、それもダート…

しかもムズイ…

それを320キロかぁと

思うけど、走り出すと楽しい

でも、すぐ撃沈される(笑)

まずは軽いフープスの連続

今回は、携帯工具をウエストバック仕込み

それをバトンで渡していく形式

てんちょはウエストバックが苦手だ…

腰が薄っすいので、落ちるんですよ

スタンディングできんのですよ

そこはしょうがないと決めて走る…

スタンディングできない…するとケツの下まで落ちるバック

マジ、きっついなぁーの320キロ

海に向かって走る

ここ

2010年、深夜に走行

周りは見えなかったけど

絶対崖に違いないと強く印象に残ってて

明るいうちに、ここを再度走ってみたかった。

崖だった(笑)

飛ばせる!って思ったら飛ばす…

けど

石が埋まって隠れてる…

いきなり、ケツがまくれ上がる

こわっ(x_x)

を繰り返す…

ドンマイ。

この後は、強烈西日のオンパレード

そして、バハピット11手前ビスカイノへ

国道に出て、ホッとする♪

日が沈むまでには渡したかったので( ^ω^ )

このあたりでレースマイル548

要さんとチェンジ!

次のミートポイント

サンイグナシオへ

ここで要さんを待つ…

来ない…

携帯の電波が無いのでGPSが見られない…

近くのモーテルでメカの高橋君が

10ドルも出してWiFiを借りてくれるも

足りない(-_-;)

ん…ケガとかして走れなくなってるのか?

マシントラブルか…

待つしかない

監督

寝て待つ。

交換用のタイヤも待つ

夜が更けていく…

待つしかないから

焦るよね

衛星電話も、どうもレースやってる連中で

電波取り合いらしく

圏外になることも多い

要さん、240Xの無事を祈りつつ

待つ…

ようやく要さんが到着

どうやらガス欠して

3時間以上ガソリンを求めて歩き回ったと…

夜11時10分着

お疲れ様ですm(__)m

もうじき、レーススタートして24時間が来る

半分が来る

タイヤ交換、オイル交換を終え

監督がスタート

BAJAピット15、ロレトの前のピットまで167マイル…

監督、キツーい

サポート隊もバハピット15を目指す…

山の中へ入っていく…

しばらく行くと細い道、両脇へ関係車両が一杯

その先は、オンコースでチェックポイントだった。

バハピットは、もっと奥らしい。

車両では行けないと…。

ここで、現地サポートのルイス君と合流

ルイス君が、チェックポイントで監督を待つ…

次のライダーは要さん

前のスティントでガス欠し

3時間歩いてガソリンを補給している…

要さんも相当疲れてる

明けてきた…

監督がスタートしたのは前日の23時40分

かなりの走行時間

そして、監督が無事に6時着

メンテをし、6時40分

要さんスタート

ルイス君がバハピット19、サンカルロスへ

監督を乗せていってくれる、

現地アミーゴがサポートしてくれるって凄いこと!

サポート隊はロレトを過ぎ

BAJAピット18のインスルヘンテスへ

ステッカー大人気

てか、どこでもステッカーをねだられる

ついでにサイン(笑)

ここはGPSが見れたので

要さんの場所が把握できて準備もやりやすかった

嫁さんはご飯を炊いて、おむすびを作ってくれる

そしてお昼12時、要さん着

ここまでレースマイル890

ここで、てんちょはウエストバックの装着作戦を変更

ジャケットのおなかの位置で締め

サイドにあるポケットにカロリーメイトのゼリーを入れ

腰のポケットへ衛星携帯

その上に、ウエストバック

この装備で走ることに。

足は届かんし

爺ちゃんなてんちょは介助が必要です。

バイクは高橋君に持ってもらって

スタンドとシフト入れるんは嫁さんです(笑)

しかし、このウエストバック装着位置変更作戦が大当たり

走りやすいっ!

おまけにギャラリーが多いので

飛ばす…

ギャラリーのいるところは要注意

BAJAの常識…

パッカーン

穴が見えた時には遅かった…

思い切り前回りかまし

投げ出され

右足のブーツも飛んでいきました(笑)

そして着地で右足強打…

何も言えない

ギャラリーメキシカン、みんなで介抱してくれる

椅子に座れだ、水を飲めだ、日陰に連れてってやるだ…

どうやら、シャッターチャンスと介抱するのが大好きみたいだ(T-T)

そのためにトラップを仕掛けるらしい…

とにかくバイクが気になった、

バイク!バイク!って叫んだ

ヘッドライト周りが大破だった…

SCOREから配布されてるGPSコンピューターみたいなんも







吹っ飛んでいた…

みんなに申し訳ない気持ちで一杯だった。

リタイヤだけはどうしても避けたかった、

右足はブーツで固めればなんとかなりそう…

メキシカンにタイラップを持ってきてもらい

GPSコンピューター、ガーミンはポケットへ

ヘッドライトは背中へタイラップで結んでもらった。

レバー類、スロットルを調整し、再スタート

この先、延々と続くフープス形状

シルトも混ざる…

スクワットが続く…

そして

バハピット19へ着

壊してゴメンナサイ(-_-;)

ポケットに突っ込んでいたガーミンは

転倒時に潰れたゼリー漬けになっていた…

ガーミンをスタッフに洗ってもらい

GPSコンピューターと一緒に監督へ…

ここまでレースマイル958

監督スタート

この時…

監督のバッグにGPSコンピューターを入れてるはずなのに…

てんちょは、ルイス君のトラックで

最終パートのミートポイント

プンタコネコ海岸へ

途中の町で、ルイス君給油とクーラーBOXへ氷を調達

その時、ルイス君がてんちょに

GPSコンピューターを見せる

(゚ロ゚;)

なぜ?そこにある?

てんちょ放心…

でも、とにかくミートポイントへ

道が相当悪い

かなり走って海岸へ出る

バハピット21を探す…

ルイス君がギャラリーに聞いてくれる…

相当先らしい。

場所を決め、ここで待つことに…

日が暮れそう…

監督、ライトが無いんよね…

日が暮れた

監督、来ない

かなり待っても来ない

ライト無いしな…

ヘルメットライトつけてた?つけてない?

ピット19出るときの写真をもう一度

付いてない…

要さんが、プレラン用CRFでコース逆走し捜索に行くことに…

エンジンかからない…

近くのギャラリーにブースターケーブルを貸してもらい

ルイス号に繋ぎ、エンジンをかける

1時間弱、監督と要さんが戻ってきた。

どうやらATVの選手にLEDなどを借りながら

走ってきたみたいだった。

あとはラストラン

リミット48時間以内まで、あと数時間

ここまでレースマイル1050

てんちょスタート

いきなりガレ場の下り

しかも、なんかシルトっぽいし

てか、スタートしたのは海岸だったよね

登ってもないのに

なぜにこんな激しい下りなん?と

訳もわからず、必死に下る

とにかく、砂地の下り、ガレ場の下り、シルトの下り…

下る下る…

ようやくバハピット21

また下る

またピットがあった。近すぎじゃね?

とりあえず、給油を頼む

何があるかわからないから、

そしてシルトのフープスS字が延々と…

延々かどうかわからないけど

めっちゃ延々

2010年もここを通ってるはずだけど

こんなに難しくなかった…

歳と下手になってるせいかな?(;^ω^)

すんげぇ難しい

昔の弘楽園にあったフープスをマディで延々と進む感じ

フロントがあらぬ方向へ行きまくり

タイミング悪いと転倒

折れそうになるね

右足痛くて、ブレーキ踏めんのでフロントのみじゃし

なぜか、とにかく下り

錯覚?わからん

すごい段差の石段っぽい感じが現れてきた…

2010年の記憶だと、近い…

それを何度かやり過ごし

なんか下の方にかすかな明かりが見えてきた。

またシルトでコケる

何処からかメキシカン…

大概言う

ゲータレードあるぞ!飲んでいくか?

背中にしょってるからいらないよ!と毎回断る

ゲータレード?懐かしー

今もあるん?知らんだけかな?などなど

見えてきたー(≧▼≦)

あれはラパスの街灯りじゃ!

国道へ出た!やった!

あとはゴールのみ!

延々と直進…

どうやら迷子になったみたいだ

赤い線の先がゴールだった。

オレンジの線がてんちょ徘徊の軌跡…

今ね、冷静に見ればね、どうにかなると思うけど

時間が無いし、衛星電話はつがらないし、

知らない外国の街で迷子よ?

どんだけ~よ

しかもスマホ持ってないんで、上の画像のような

GPSは見られない

ガーミンをなんとか見て

戻ってみた。警察がいた。聞いた。隣だった。

フィニッシュの順番待ちしていたら

現地の酔っ払いに絡まれる(笑)

どうやら一緒に上がりたいみたいだった(笑)

みんなと再会出来て、一緒に上がる

どうだった?と聞いてくるので

クラッシュ!クラッシュ!クラッシュ!と

真面目に答えた。

みんなで記念撮影パシャ

一応、フィニッシャーズメダルはもらったのだよ。

バイク壊してゴメンナサイ。

あとがき…

ホテルへ入り、トイレにいった。

ピンクだった…

てんちょの若い時代は

仕事でもなんでも、血の小便が出るまで頑張って一人前だ!と

言われて育った。

50歳にして、ようやくなれた気がしてうれしかった(アホ)